沖縄支部で5月29日、糸満市名城集落の「ハーリー」の撮影会を行いました。
「ハーリー」とは、ユッカヌヒー(旧暦5月4日)に行われる競漕行事。14世紀に中国から琉球・沖縄に伝わり連綿と続いてきました。新暦5月3から5日に行っている那覇ハーリーが有名ですが、実は伝統のユッカヌヒー「ハーリー」は県内各地、各字で大切に行われていて、豊穣、世果報願い、海の安全、豊漁の願いも込められており、地域の団結・親睦にも役立っています。因みにこの舟はサバニと称しており、名城のサバニは三艘共に老朽化して、本年糸満の船大工が一年掛かりで完成させた新造船です。
今回は糸満市や、その各字でも行われている中で、唯一防波堤のない白砂から遠く海の彼方へと続くニライカナイ信仰のある沖縄に相応しいハーリーが行われる名城(なーぐすく)ハーリーの撮影会でした。ハーリーが終わったら、無事終わりましたと櫂(いぇーく)を持って、地域内の拝所や、家庭を廻り奉納踊りが行われました。
(沖縄支部 渡久地 政修、写真提供・大城信吉)
今回の参加者は5名でした。
名城3集落の競争、3艘とも本年の新造船です。「サバニ」といいます
1位のハーリーはリーダーが「いぇーく」をホォーリ上げてゴールへ向かいます。
1位のリーダーはゴールの瓶を取りに走ります。
老人会の熱の入ったパーランクー応援、当年83歳の元気なオバァです。
子どもたちも大ハッスルしました
白い砂が続く北名城海岸
ハーリー終了後、青年たちが奉納踊りで集落内巡りをしました