愛知県安城市赤松町の市総合福祉センターで今年満95歳を迎える人をモデルにした写真展「95歳の肖像写真展」が開かれている。9月9日まで。にっこりほほえみかける女性、きりっとした目で威厳漂う男性、年を重ねるごとに魅力も増してきた37人の表情が会場を彩っている。
市の敬老行事の一環。肖像写真は、全日本写真連盟安城支部の会員有志が希望者の自宅を訪ねて撮影した。
市では、以前、百歳を迎えた高齢者の肖像画(油絵)を描き、「100歳の肖像画展」を開いていた。しかし、長寿化が進み、対象者が増えたため、一人ひとりの肖像画を描くのが難しくなり、2010年から現在の肖像写真展に切り替えた。
今年も全日写連の榊原勇治さん(59)ら10人ほどのメンバーが、対象者の自宅の玄関先で撮影した。出来上がった写真は、大正、昭和、平成の三つの時代を生きぬいてきた人たちの魅力あふれる表情ばかりだ。
市では、今年の対象者95人に、敬老金として商品券1万5千円分か、商品券5千円分+肖像写真撮影のいずれかを選んでもらった。今年は37人が商品券+肖像写真を選択したという。
展覧会は午前9時~午後9時(8日は休館)
=記事・写真は朝日新聞社提供
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