全日本写真連盟

デジタルカメラの「楽しみ表現」 自分流 ⑫  多重露出と合成その2

【関東本部委員・佐藤親正】

 

前号の多重露出撮影の表現をフォトショップ エレメンツ10を使って合成する方法を説明してまいります。多重露出は画像がカメラで決定するのと違い、この方法は、ソフトによって調整できる幅が拡がり、総てのカメラで可能な方法です。合成に使用する写真は、前号の多重露出方法の説明に使用した「多重露出-1」「多重露出-2」(巻末でダウンロードの案内があります)です。この写真は、今号では掲載しませんので、前号を参照してください。「多重露出-1」はピントを合わせた写真です。「多重露出-2」は、ピントを少しはずした写真です。大事な点は、撮影する時に三脚を使い二枚の写真がずれない様に撮ることです。二枚の写真がずれますと合成した作品に違和感のある映像になってしまうでしょう。今までに、私も随分失敗をしましたのでレリーズを使う、ミラーアップで撮るなど慎重に撮る事を心掛けております。

【合成プロセス】
①フォトショップ エレメンツ10で「多重露出-1」を最初に開き、次に「多重露出-2」の写真を開きます。「合成-1」です。「多重露出-1」の写真は「多重露出-2」の写真の裏に隠れています。
②「合成-2」に赤字で表記したように、赤→位置の「ウインドウ(W)」から「アレンジ(I)」を選択して、「並べて表示(T)」をクリックします。
③「合成-3」の画面になります。画面の赤←位置の移動ツールを指定します。
④移動ツールで右の写真にカーソルを置いて左の写真へドラッグ(マウス左をクリックして放さず移動する事)します。ドラッグしたマウスを放す前に反対の手でShiftキーを押しながらマウスのボタンを放します。
⑤Shiftキーを押しながらマウスのボタンを放す事により、右の写真が左の写真の上に正確に重なりました。(正確に重なる事がポイントですので、Shiftキーを使ってください)
⑥ここで、「合成-4」の画面に表示した赤↑位置の×をクリックして右写真を閉じます。
⑦右写真が閉じられると左の写真が中央に表示されました。画面の右袖にレイヤーが表示されている事を確認します。(表示されていない時は、「ウインドウ(W)」からレイヤーにチェックを入れます)
⑧「合成-5」の画面の様に右写真のレイヤーが作業指定(レイヤー1に色が表示される)になっている事を確認します(作業指定になっていない時は、矢印位置のレイヤー1をクリックします)
⑨赤→位置の不透明度を65%に下げます。(不透明度は作者の感覚で決めます。0%ですと、重ねないのと同じです。100%ですと、ピントを外しただけの写真になります。すなわち、不透明度が0%に近づくほど、ボケが弱くなります。)

【補足説明】
 合成する時、レイヤー(今回の場合は「多重露出-2」のボケの写真)の一部だけ不透明度を下げて、下の写真を表す事ができます。この方法は、フォトショップ エレメンツバージョン10からは可能です。青字③の「レイヤーマスクの追加」をクリックします。するとレイヤー1に新規のレイヤーマスクができます。青↑④です。青←⑤の描画色を黒にして青←⑥のブラシツールを選択します。ブラシの大きさを用途に合わせて決めます。ブラシの不透明度をきめます。(ブラシのサイズ、不透明度は最上段に表示されます)ブラシの不透明度を下げて塗るほど少しずつ不透明度を下げます。ブラシは弱く何度も繰り返し塗る方が境界線を解り難くできます。塗られた分だけ下の画像が表れ、レイヤーマスクには色が付きます。(ブラシで塗った時に、ただ黒く塗れただけの場合は、マスクが出来ていないか、マスクが選択されていないかです。選択されていない場合は、マスクをクリックしてください。)黒を塗り過ぎてしまった時は、描画色を白にしてブラシで塗りますと元に戻っていきます。このマスクを使用しますと、「合成-5」でレイヤーの不透明度を65%に下げないで、100%のままで、下のピントが合っている写真を調整しながら表現できます。例えば、不透明度100%にしておいて、中心の民家だけに描画色の黒をブラシでマスクに塗っていきますと、ボケのレイヤーの不透明度が下がっていき、ピントの合った民家が表れてきます。民家の周りはボケの強い作品になります。このマスクをマスターして利用できれば、総ての合成に役立つと思います。(フォトショップ エレメンツの旧バージョンには新規レイヤーマスクの機能がありません。)

【学習用画像のダウンロード】
説明に使用した「多重露出-1」「多重露出-2」の写真を全日本写真連盟のホームページからJPEG形式でダウンロードして練習ができます。インターネットで「全日本写真連盟」を検索→「学ぶ」→「講座」→「多重露出と合成②」と進み巻末から読み込みして下さい。


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