全日本写真連盟

撮り鉄をめぐる話

鉄道写真を撮る鉄道ファン、いわゆる「撮り鉄」への風当たりが強い。
撮影に邪魔だと木を切ったり、線路内に立ち入ったり、迷惑駐車をするなどの傍若無人ぶりが非難の的となり、テレビのニュースや雑誌などでも取り上げられている。
デジタルカメラの普及もあって、鉄道を被写体として撮影する人たちは確かに増えた。実際、線路に足をかけて撮ろうとした女性を見かけ注意したこともあるし、知り合いのSLの機関士から線路の真ん中に三脚を立ている人を発見し、あわてて非常ブレーキをかけた話を聞いたこともある。
 裾野が広がれば、ルールやマナーのわからない人や非常識な輩が混じるのは仕方のないこと。それは鉄道に限らず山登りなどでも同じだ。
 かえって鉄道が趣味として認知されてきた証でもあると思うが、どうみても鉄道ファンでなく一般の人の行為を「撮り鉄」としている、こじつけのような程度の低いニュース番組や記事を見ると腹もたつ。だいたい本当の鉄道写真好きが列車の運行の妨害となるようなことをするはずがない、列車が来なくて、写真が撮れなくなったら困るのだから。

絶好の撮影ポイント白井の里を行くSLやまぐち号
   

そんな中、鉄道ファンと地元の人たちとの交流が図られているところもある。JR山口線の「SLやまぐち号」の絶好の撮影ポイントとして知られる島根県津和野町の白井地区もそのひとつ。熱心なファンと地元の人たちが協力し、SLの運転日に合わせ、年に数回「SL茶屋」を開催するなどして、交流を図っている。
 きっかけは山火事。十数年前、撮影地周辺で山火事が発生し、普段火の気のない場所であることからSLファンのタバコの火の不始末が原因ではないかとされ、一時は撮影地への立ち入り禁止も検討された。そこで、SL撮影に通っていたファンが地元の人たちと話し合い、撮影マナーの遵守を呼びかける看板を設置したり、撮影地を整備したり、地区の行事に写真を提供するなどの協力を続けてきた。

猪汁と栗ごはんの弁当

数年前からは、地区の集会所で猪汁や炊き込みごはん、そばなどを格安で提供する「SL茶屋」も始まり、交流の輪が広がっている。昨年は撮影用にコスモスを植えるなど、地元の人たちの撮影に対する理解も深まっている。
ちなみに今年はひまわりを植える予定とのこと。また、秋の収穫時期は地元で取れたお米や栗などが、こちらも格安で販売されるので、ぜひ機会があれば訪れてみてはいかがでしょう。


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