全日本写真連盟

2017年1月4日(水) 10:00 ～ 2017年1月8日(日) 19:00

長崎県長崎市出島町２番１号　長崎県美術館県民ギャラリー

「四国の風土と文化」に関する写真展の概要
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　四国は海に囲まれながらにして山国である。谷が深く渓流が随所に点在し、豊かな清流と共に自然が満々と溢れている。谷合に沿って構築された里、そこには古くから脈々と伝承された多種多様な伝統芸能がある。例えば伊予地方には継獅子舞、勇壮な西条の時代祭り、力強さと荘厳さを兼持つ新居浜太鼓、他方阿波地方には夏の阿呆と馬鹿を演じる阿波踊り、土佐地方には昔ながらの素朴な里の七夕、秋葉祭、牛鬼と鹿踊祭等など、夫々暮しの一端とした祭りが継続されている。
　一方、豊後水道から瀬戸内に亘る「みかん」と島々がリンクした風光景は「瀬戸の花嫁」のメロディーも聞こえてくるようであり、本四連絡橋とリンクした美しい絵画的風光景も素晴らしく四季折々に趣きを変える情感がある。
また、西日本一の高さを誇る石鎚山系やカルスト台地に象徴される牧歌的な雰囲気漂う風光景、更には流星をはじめ清々しい朝夕景を肌身で感じる情景がある。
このような四国ならではの風土に育まれた人々の暮らしと一体となった祭りや織り成す風光景の文化を永年に亘って撮影取材した写真作品の一端を一堂に展覧する予定している。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　池田　勉