愛知県本部は2015年12月20日、豊川市御津町の“どんぎ祭り”にて冬のフォトハイキングを行いました。
当地区は昔、養蚕の盛んで、カイコの繭を乾燥させる際に火を使ったことから、火の用心のため、火伏せの神を祀(まつ)る秋葉神社が建立されました。祭りの名の由来は、神の遣いとされる狐が持っている撞木(どうぼく)が変じて、”どんぎ”と呼ばれるようになったそうで、祭りは毎年12月の第3日曜日に長松寺で行われます。
当日は曇り空ながら暖かく、まずまずの祭り日和。会員55名の参加者と近隣の写真愛好家、さらには関西方面からバス2台と、狭い地域にはカメラマンが溢れかえっていました。
祈祷と行列が終わると、いよいよ祭りのクライマックス。狐や天狗が、撞木や団扇(うちわ)に赤い食紅をつけ、主に子供を狙ってところ構わず塗りつけると、地区中で狐と子供の追いかけっこが始まります。
紅を付けられると1年間、健康でいられるとあって、泣きわめく子供にも動じず、お母さんはニコニコ顔。その脇で、赤い涙を流しつつ泣く子供を十重二十重に取り囲み、非情(?)なシャッター音を鳴り響かせるカメラマンもいたが、お母さんの「ピース!」の声に”ピース”サインのポーズをしてくれた子もいた。
ありがとう、病気や怪我をしないで元気にね
狐や子供を追って元気に駆け回るカメラマンも散見され、勢い余って足がもつれ、前のめりに倒れる人も出る始末。皆さん、どうもお疲れ様でした。
(文・写真>愛知県本部委員 西原博子)